子どもが複数いれば、相性の合うことそれほどでもない子という差が意識される場合があります。愛するという点においては差がないのだとしても、相性・気が合う・気楽に付き合えるなどの点では差がある。それも親子というものだと感じます。
相性の合う子は、気楽でいいですね。そのままで気心行き交います。親子関係も順調に推移しやすいでしょう。けれど注意も必要です。親にとっての相性の良さが、実は子どもにとっては「合わせている」のかもしれません。子どもが親に合わせてサービスしてくれてるがために、親は「相性のよい子」と感じてしまう危険もないではありません。
親はあくまでも親。親が親であるのは、子どもの都合に配慮するからです。親の都合に子どもが配慮せざるを得ないとしたら、親は親の役目を果たせていません。
相性の悪い子に対しては「相性が悪いのだから、その分だけ配慮も深くしてあげよう」と、親の側が考えておくことが大切でしょう。
活発な親と静かな子ども。大まかな親と繊細な子ども。それぞれの逆もありますね。そんな違いを受け入れ、親の側から歩み寄る。そのような心持をこそ「愛」というのです。