引きこもり〜〜青年期以降   2003/10/26(Sun)

引きこもりは、社会への不適応の典型です。その周辺には、外に出て他人とも交流しているが仕事には就いていない状態や、社会に接するたびにトラブルをお越しがちな状態や、一つのバイトが継続しにくいフリーター状態なども散在しています。
青年期以降の引きこもり、またはその周辺の状態が解消され、社会に過不足なく適応できるまでにはかなり長い歳月を要する場合が少なくありません。親や家族が、あせりのゆえに社会適応を強いたりすると、かえって長引いてしまったり、最悪の場合には生涯にわたって社会との接触を恐れる状態にもおちいりかねません。
親ができることは限られていると思います。何よりも大切なのは、家庭を居心地のよい場にしておくこと。そして遊びでも趣味でもいいから、少しでも社会に顔を出すのを喜ぶこと。そうできるだけの資金を手渡すこと。出ないなら出ないで、責めることなくやわらかく見守ること。
それ以上のことはできないと思ったほうがよいでしょう。バイトや就職を強いたり、その方向への手引きをしたとしても、徒労に終るばかりでなく状況を悪化させてしまう場合が少なくありません。
青年は、社会参加を切望しています。自信のなさのゆえに消極的であったとしても、社会に参加できる自分を求めています。
親がゆるやかで心地よく過ごせる家庭を保障しておく。そこに親以外の何者・何物かから社会的な刺激が届く。そのような環境が整うなら、青年期以降の引きこもりも解消されやすくなります。
外部からの社会的刺激を親が演出するのは、おすすめできません。



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