アレルギー性疾患と心理状態との関連性を指摘する意見は少なくありません。 いわゆるアトピー性皮膚炎、花粉症などのほか、リウマチや膠原病などもアレルギー性疾患です。より厳密な言葉を使うなら自己免疫性疾患。本来なら異物や病原菌などの排除に働く免疫が、自分の体を構成する細胞を攻撃してしまうために起こります。 免疫と自律神経の間には直接的な関連があります。自律神経と心理状態の間にも直接的な関連があります。したがって免疫と心理状態の間にも密接な関連があります。 カウンセリングの経過の中ではきわめて頻繁に観察されることですが、心理状態が不安定だった時期には何らかのアレルギー症状が顕著であったのに、心理状態が安定に向かうとともにアレルギー症状も軽快に向かう場合が少なくありません。 同様の経過は、リウマチや膠原病でもあり得るようです。
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