心理状態が荒れて、鬱憤を解消できない子どもが、ちょっとしたきっかけで家族に対して暴力を振るうようになる。必ずしも珍しいことではありません。もちろん異常なことではありません。
ごく一般的には不登校や引きこもりの子どもに生じがちな問題ですが、外に出られている子どもにもないわけではありません。
年齢にもよりますが、親が制止して収まる場合もあり得ます。しかし親が制止したことでさらに過激になってしまう場合もあります。
いずれの場合でも、子どもが、内面の悩みや苦しみや葛藤、あるいは何らかの原因でたまっている怒りを言葉などで表現できない状況があるのだと想定して対処することが大切です。
子どもの家庭内暴力に対応しかねている状況があるなら、まずは親御さんがカウンセリングを受けられることをおすすめします。子ども自身がカウンセリングを受けないとしても、親御さんが適切な対応法を学び実践するなら、家庭内暴力は鎮静化に向かいます。