夫婦間暴力(DV)   2003/10/26(Sun)

夫婦間暴力はDVと略称されます。DVとはドメスティック・バイオレンスの頭文字。この場合のドメスティックは「内側にこもる。外には向かわない」という意味です。すなわち「家庭の内側にこもる暴力」のことです。
夫婦間暴力は、必ずしも夫から妻へ向けられるものではありません。妻から夫へ向けられる暴力もあります。また肉体的暴力のみではなく、言語による暴力も軽くみるべきではありません。肉体的暴力は体と心の双方を傷つけますが、言語による暴力も心を傷つけるに十二分な威力を発揮します。
対応の基本は、決して許さない覚悟です。暴力がある。被害を受けた側は逃げる、またはうずくまる。時が経過すると暴力を振るった側が謝罪し擦り寄る。被害側は情にほだされて許す。するとホトボリが冷めたころにまた暴力がある。DVにおいてはこの一連のサイクルが無限連鎖でくり返され、次第に悲劇的な様相を呈してゆくのが通例です。
「あれほどにひどい目にあわされながら、なぜ離婚しないのか。逃げないのか」
DV家庭の様子に接すると、たいていの人がそう感じます。この背景には「共依存」と呼ばれる夫婦関係が潜んでいます。
DVから離脱するのは、経済の問題も含めてさまざまな意味で容易ではありません。現在では公的機関による保護の体制も整ってきました。
この問題の解決に、心理カウンセリングも無力ではありませんが、第一段階として絶対的に必要なのは、先に記した「絶対に許さない覚悟」です。
とにもかくにも暴力を耐え忍んではなりません。それは夫婦双方にとってきわめて不幸なことであり、子ども達にとっても底知れぬ絶望を味合わせます。
何としても適切な相談相手をみつけてください。一歩踏み出す勇気を絞り出せないとしたら、それは自身の生命への許しがたい裏切りです.



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