この問題は、おおまかには二つのパターンに分かれるのかと思います。 一つは「いつも片思いばかりで、恋にならない」。もう一つは「好きになる人と出会えない」。 一概にはいえないのでしょうが、多くの場合、どちらにおいても「自己表現が苦手」という点では共通しているかもしれません。 片思いに悩む人に、「では、あなたの思いを伝えましたか?」とたずねると「それができないから辛い」といいます。あるいは「伝えているつもりなのに相手が分かってくれない」といいます。「思い切ってちゃんと伝えたらいいのに」というと「断られてしまうのが怖い」ともいいます。 片思いの先行きは二つしかありません。恋になるか、ならないか。結論が出てしまうのを避けながら片思いの切なさを味わうのも恋のうちかもしれないけれど、そのままでは本当の恋のチャンスは見逃されますね。 好きになる人と出会えない、と訴える人に共通してみれられるのは、世界の狭さです。家と仕事・学校の往復だけで、趣味や遊びの幅が狭いか、趣味も遊びもない。そうだとしたらチャンスはなかなかありません。 まずは、恋を云々する以前に、世界を広げる工夫をするほうがよいでしょう。何か新しい趣味を始める。これまでやらなかったスポーツに挑戦する。これまではしなかった一人旅をしてみる。恋の芽は、そのように踏み出した道のあちらのほうでみつけられることが多いはず。これまでの自分の世界から踏み出すのも自己主張です。 大事なこと。それは年齢にかかわらず、決して恋をあきらめないこと。トキメキを求め続けること。あなたが50歳であったても60歳であっても、どんな立場であっても、恋をする権利と資格と魅力は必ず備わっている。そのことを忘れないでください。
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