よいカウンセラーとの出会い方   2004/02/16(Mon)

とても難しいテーマです。
心理カウンセラーには国家資格の制度はありませんので、何の勉強もしないまま、知識も経験もなく「私は心理カウンセラー」と名乗ることができます。そうしたとしても法律に違反するわけではありません。
他方で、臨床心理士、健康心理士、産業カウンセラーなどなど数多くの認定資格があり、それらを取得するにはそれぞれに定められた研修や臨床経験などが要求されますが、ではそのどれかの資格を有しているからといって、優れた心理カウンセラーであるかといえば、それもなんともいえません。
率直にいって、なんらかの信頼度が高いとされる認定資格を有していながら、カウンセラーとして必ずしも優れた技量を発揮できない例もありえます。
では書籍などを多数著しているカウンセラーならどうでしょう。書籍には、その人の知識や人柄や経験がにじみ出るという意味では、優れた内容の書籍をして選ぶ基準とするのはよい方法でしょう。ただし昨今の出版事情にあっては、自身が著したわけではない書籍を「自著」としている例も皆無ではありません。
よいカウンセラーとの出会いは、つまるところ相性だとする意見もあります。
これは大きな意味で当たっているとしてよさそうです。ああ、この人なら話を聞いてもらえる。意をくんでもらえる。同じ視点からさまざまな方向をともに検討してもらえる。そのように感じられる人こそが「あなたにとってのよいカウンセラーなのだ」と判断するのがよさそうです。評判や実績や認定資格は後回しでかまわないと思います。
どんなに評判の高いカウンセラーであっても、いざ面談してみたら自分には合わないという場合があります。そんなときは「自分の責任にしない」で他を当たるようにしたほうがよいはずです。クライアントからカウンセラーに気持ちを合わせるような状況は決して好ましくありません。



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