テレビやゲームの影響〜〜幼児期   2003/10/26(Sun)

アメリカの小児科学会は「2才前の子どもにはテレビをみせてはならない」と勧告しています。日本小児科学会も、2004年になって同等の提言をしました。乳幼児期にはとくに、テレビ(ビデオやDVDも同じ)が情緒やコミュニケーション能力の発達を阻害するからです。
乳幼児期の子どもは、お母さんをはじめとする家族との濃密で複雑なやり取りの中でコミュニケーションの基礎を培い、情緒を深めます。テレビは、親子・家族のコミュニケーションを希薄にしがちであるという点に気づいておきましょう。
極端な例をあげるなら、乳児期から常にテレビをみて育つ子の中には、言葉の出と発達が遅い子、言葉が出ない子があらわれます。お母さんとのコミュニケーションさえ求めない「自閉症に似た状態」になってしまう例も報告されています。
テレビが家庭にない生活。それはむずかしいのかもしれません。しかしテレビがないだけで親子・夫婦の会話ややり取りや遊びが増えるのも事実です。
コンピュータゲーム(以下、ゲーム)が幅広く普及してしまった今日、ゲームを完全に禁止したら、子どもにとってストレスになるかもしれません。また親子の関係に軋みが生じる結果にもなりかねません。しかし、少なくとも小学校入学以前は、ゲームのない環境で遊ばせてやりたいですね。家族みんなで、トランプやったり尻取りやったり、みんなでやり取りしながら楽しめる「古典的ゲーム」なら、子どものコミュニケーション能力を大いに高めます。
詳しい情報が欲しい方は『しゃべらない・笑わない・遊べない子どもたち』(山崎雅保・片岡直樹共著/メタモル出版)をご一読ください。



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