テレビやゲームの影響〜〜思春期   2003/10/26(Sun)

テレビづけ、ゲームづけの日々は、大脳前頭連合野の活動を低下させ、その発達を阻害すると報告されています。
大脳前頭連合野は、意志、喜び、抑制、目標達成、周囲との調和などの高度な人間的能力を司る部位です。それだけに子どもから大人へと発達する要である思春期におけるテレビ・ゲームの悪影響は深刻だといわねばなりません。
しかし注意しなければなりません。この時期にテレビやゲームに溺れているのは、それ以前の成長過程の結果です。その事実を無視して、単に禁止しようとしても子どもは決して応じません。無理やり禁止すれば、子どもの戸惑いは激しい怒りへと変容し、親子関係が破綻するきっかけにもなりかねません。
理想的には、ゆっくり時間をかけながら、リアルな心身を駆使した遊び体験を、親がリードしながら共に体験してゆくことです。この時期にテレビやゲームにはまりきっているとしたら、すでに一朝一夕で解決できる状態ではありません。ていねいなかかわりを重ねてもう一度育てなおすくらいの腹くくりが必要です。
ご両親が心理カウンセリングを受けて対応の大枠を指導してもらうのも有効です。
詳しい情報が欲しい方は『しゃべらない・笑わない・遊べない子どもたち』(山崎雅保・片岡直樹共著/メタモル出版)をご一読ください。



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