青年期になる以前に、体も心もたっぷり使う遊びや体験をそれなりに重ねてきたのであれば、青年期にテレビ、ゲーム、パソコンなどに熱中する時期を過ごしたとしても、それが深刻な悪影響を残すということはないでしょう。一時的に気力や活動力が低下することがあるとしても、本人の心身に深刻な問題が潜んでいないかぎり、いつしか熱中は終了することになるのが普通です。 しかしこの時期でのテレビ・ゲーム・パソコンづけがそれ以前の成長期からの延長線にあるとすると、問題はきわめて深刻だといわねばなりません。現実生活に対応できる社会性を培うまでには多大な年月を要するかもしれません。 対応の基本は思春期の場合と同等です。ぜひとも早急に、まずは親御さんが心理カウンセリングを受けることをおすすめします。本人へのカウンセリングも有効ですが、それ以前に親御さんが事情を深く理解することが絶対不可欠です。 詳しい情報が欲しい方は『しゃべらない・笑わない・遊べない子どもたち』(山崎雅保・片岡直樹共著/メタモル出版)をご一読ください。
|