園児の行き渋り   2003/10/26(Sun)

幼稚園や保育園に通う幼児が、大した理由もないのに、熱があるわけでもないのに、なぜか登園したがらない。きわめてよくある状態です。自然であり、本来は心配するべきことではありません。
対応の基本は、親御さんにも事情はあるとは思いますが、「じゃ、ゆっくり休もうね」と、まったく無条件に休ませてあげることです。たった一日、長くなるとしても数日、ゆっくりたっぷり家庭でくつろぎ、お母さんの温もりに包まれれば元気が回復します。元気が回復すれば退屈し、退屈すれば友達や先生と遊びたくなります。そこまでくれば、自然に「行きたい」というようになります。
園の先生方の中には「来れば元気に遊んでますよ。ここで休ませると後が厄介ですよ」とアドバイスされる方が少なくありません。たしかにそうなのです。いくら泣き叫んでお母さんを後追いしても、姿がみえなくなったら普通に遊んでいる。そういう場合が大半です。
しかしそのとき、子どもは傷つき悲しんでいます。表情に出さなくても無理をしています。そうした無理の結果は、必ず再び表面化します。
安心してゆったり無条件に休ませればそれで終る可能性の高い行き渋りですが、お母さんの心配と条件づきの休みでは、どうしても長引いてしまいます。また反復される可能性も高くなります。



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