リストカット   2003/11/29(Sat)

思春期以降の女性にありがちです。
愛への渇望。愛されたくて、切なくて、淋しくて、寒くてならない。それなのに、同じ屋根の下に暮らしているお母さんが振り向いてくれない。何もいわずに温めてくれることなどない。
だから切って、血を流して、私は生きている、とたしかめる。
リストカットと摂食障害は近傍にあるようです。双方が同時に表面化している場合も少なくありません。
このような我が子を眼前にしながら、お母さん達は戸惑います。愛しているはずなのに、なぜその愛が届かないのかと訝ります。
本当は、お母さん自身が愛に満たされたことがないために、愛するということを誤解している場合が多いと思ったほうがよいでしょう。
お子さんにリストカットの様子(たとえば常にリストバンドをしていたり、暑くても長袖で隠していたりなどもします)がみえたら、どうかカウンセラーに相談してください。
精神科を訪れるのであれば、投薬のみで対応しない、真摯に話を聞いてくれる医師と出会ってください。
リストカットしている子は、決して責めてはいけません。すでに生命がギリギリのところまで追い詰められている危険もあります。責めれば、越えてほしくない一線を越えてしまうかもしれません。



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