飴しか食べない。ほとんど食べない。お母さんがそう心配した女の子がいました。小学校1年生でした。 「あれこれ食べさせようとするのはやめてください。栄養の心配もしないで。食べたいものを食べたいだけ食べていれば十分。お菓子だけでもいいんです。本人の選択にすっかりまかせてあげてください」 そうアドバイスしても納得しきれないお母さんでした。しかし、それでも何とか口うるさい心配言葉をやめてくれたおかげで、変化が始まりました。 ほぼ1年後、その女の子はまずまず食べるようになっていました。3年後、ごく普通に食べる子になっていました。 子どもは、任せておけば、必要な物を必要なだけ食べています。あれこれ心配して口出しすると、かえって食への欲求が減じてしまうのが子どもです。 差がありますね。小さいときから盛大に食べる子がいるかと思えば、たったそれだけしか食べないのにどうして育つの生きてるの?と首を傾げたくなる子もいます。そんな子もどんな子も、小学校の高学年になるころには、まず間違いなく「これでもか!」というほどに食べるようになるものです。 食べさせたがると食べない。子どもってそういうものだと肝に銘じておくのが得策です。
|